ラップタイム・馬キャラ・馬体・血統から激走馬の正体を暴きます。
馬券を買う予定はありませんが、事前に分析していた過去傾向をアップします。
東京8Fのクラスの壁は中盤2F(3~4角)に現れる。上がりもしっかり纏めることが要求されるので、クラスが上がるほど持続力と底力、それに直線長いコースらしく瞬発力も適度に求めれる総合力勝負となる。
NHKマイルCに特化した傾向としては、後のスプリント路線を賑わらせるスピード馬が多く出走してくるので、テンが速くなることが挙げられる。こうなると、テン・中盤とも速く、上がりの掛かった前傾ラップとなることもしばしば。

以上の基本事項を踏まえた上で、過去5年のレースを個別に見ていこう。


'11:<高速(-0.9)>33.9-23.7-34.6=1.32.2
テン速い流れ。差し有利の展開。
1人気に応えたグランプリボスは、その後馬券になったのは阪神C2着。スピード・底力で勝負するタイプで、NHKマイルC勝ちはあるが元来小回り向きのタイプ。
2人気2着のコティリオンは、追うほどに伸びる長く良い脚を使える、いかにも東京が合うタイプ。前傾ラップを利して、後方から差し込んできた。
4人気3着のリアルインパクトは、次戦の安田記念を先行して押し切った。それでもスピードに特化したタイプではなく、水準以上の瞬発力に柔らかい走りでコーナーリングも巧い優等生タイプ。


'10:<高速(-0.8)>33.4-22.9-35.1=1.31.4
テンが猛烈に速く、中盤も速い割に、上がりも掛かり過ぎない好ラップ&好時計。馬場が良く内の馬が有利な展開も、勝ち馬は大外から持ち前の瞬発力で差しきったように、決め手の活きる馬場。
1人気に応えたダノンシャンティは、溜めるほどに切れる非凡な瞬発力を持つ馬。速い流れが刻まれた道中も我関せず、ひたすら脚を溜め末脚を爆発させた。
5人気2着したダイワバーバリアンは、コーナーリングで位置を押し上げられ、持続力&コーナーリングの巧さを併せ持つタイプ。
3人気3着のリルダヴァルは、当初瞬発力型の見立てでいたが、古馬になると位置を取りに行く競馬で勝ち切れない。元来、終いの脚を活かしたほうが良いタイプに見える。


'09:<高速(-0.4)>34.3-22.9-35.2=1.32.4
テン速く中盤は更に速い前傾ラップも、上がりも纏めた好ラップ。時計も過去と比べても優秀。内の馬場状態は相当良く、内の先行馬が上位を独占し、差し馬には出番のないトラックバイアス。前傾化した展開で直線に入ってラップが上がることもなく、スピードと底力&持続力を求められた。
10人気で大駆けしたジョーカプチーノは、その後スプリント戦線でも活躍が続くスピード馬。内の馬場が滅法良く前が止まらないトラックバイアスを活かしきった。
5人気2着のレッドスパーダも、6Fでも先行できるスピードを持ち、キレよりも底力で勝負するタイプ。
13人気で3着に飛び込んだグランプリエンゼルは、後に生粋のスプリンターと化した。
1人気で10着に飛んだブレイクランアウトは、中距離でも終いに切れる脚を使えるタイプで、速い流れで追走に脚を使わされ、末をなくした典型。
3人気8着入線(18着降着)グランプリエンゼルは、後に高松宮記念2着2回を誇る6Fの追込馬。さすがにこの距離は長かったようで、それほど鋭い脚を使えなかった。


'08:<低速(+1.1)>34.6-24.6-35.0=1.34.2稍
テンはそれなりに速くなったが、中盤は過去6年で最も緩み、割に上がりの速くなった流れで瞬発力の活かせる展開。
1人気に応えたディープスカイは、長く脚を使える持続力と水準以上の瞬発力を兼ね備え、後にダービーを制した名馬。小回りに変わると追走で脚を使わされる分、終いが鈍る生粋の東京巧者。
3人気2着のブラックシェルは、中長距離に適正のあるそこそこ終いが切れる馬。残念ながら同じような脚質のディープスカイにその後もキレ負けを繰り返した。
14人気3着と激走したダノンゴーゴーはスプリントの追込馬で、マイルでは距離が長いことに腹を括って、後方で脚を溜め終いに賭ける競馬が嵌った。
2人気で離された5着ファリダットは、その後の戦績を見ると8Fよりも7Fでパフォーマンスを上げている点、しまいには初ダートで2着してみせたように、厳しい流れで前の組の脚が上がった中、展開利で追い込んでくる普通の追込馬。この年のように他も伸びている中、自身は更に伸びてみせる極上の瞬発力は持ち合わせていなかった。


'07:<低速(+0.4)>34.2-24.3-35.8=1.34.3稍
テン速く、中盤もそこそこで、上がりの掛かった前傾ラップ。外が伸びる馬場でもあり差し有利の展開。
17人気1着のピンクカメオは、フレンチデピュティ産駒の道悪巧者。追込の嵌る展開もドンピシャで生涯最高の激走。さすがにこのタイプを予見するのは難しい。
1人気2着のローレルゲレイロは、その後スプリントG1を2勝したスピード馬。前傾ラップを唯一前で粘りこんでみせた底力はさすがG1馬。2人気で13着惨敗のオースミダイドウは同じような位置から大きく失速したが、その後大敗を繰り返した戦績からは底力の差が如実に現れたと言える。
18人気3着のムラマサノヨートーも、勝ち馬と同じく展開嵌った追込馬。
3人気11着に散ったアサクサキングスは、後に長距離路線を主戦場にした。


以上の過去傾向分析のポイントを纏めると、

①極端な内有利な馬場にならなければの但し書きがつくが、「前傾ラップ」or「例年通りテンが速くなり、中盤やや緩み、上がりがまた速くなる中弛み気味の流れ」になれば切れ味を武器にする追込馬の直線一気も嵌るので、穴で一考。
②穴を開けるのに信頼感のあるパターンは、内の良い馬場を利してコーナーリングから加速して、長く脚を使う'10ダイワバーバリアンの取り口。内枠・柔らかい走り・持続力のコンボが揃えば狙いが立つ。
③テン・中盤とも速い前傾ラップで、内が極端に良いトラックバイアスになると、スプリンターのスピードが全てを凌駕する展開となる。'09年が好例。この年は前に行ったスピード馬が残り、後方を進んだ人気3頭がなし崩しに脚を使わされて切れる脚を使えない上に、先のトラックバイアスによる二重の被害を被った形。
④内有利の馬場が目立つ中、雨が降り続く中で行われた'07は外が伸びる異色のトラックバイアス。雨が上がると内から乾いてくる変態東京コース仕様だが、降り続くと普通に内から荒れてくる。雨模様で行われる場合は、どの位置が伸びるのかを観察することが、事前予想より重要になってきてしまう。
⑤'07年のアサクサキングスがよい教訓で、大トビ・肩の角度も寝気味で距離伸びてよさそうなタイプを、その時点のマイル実績から何とかなると信じて掴むと、ハイレベルマイルの速い流れでは忙しすぎて痛い目に合う。

今年のメンバーは生粋の逃げ馬不在。例年の傾向からテンが緩むことは無いだろうが、それほど速くならない。内の馬場が良い今の馬場を勘案すると前の組に向き、軽い芝巧者の切れ味を遺憾なく発揮できる舞台。
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