ラップタイム・馬キャラ・馬体・血統から激走馬の正体を暴きます。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
東京7Fは、クラスの壁が綺麗に中盤にのみ現れる、上級クラスほど底力を問われるコース。
テンよりも上がりの方が速い流れで、コース形態上、京都や阪神の7Fよりもペースが落ち着きやすく、スピードよりも上がりの瞬発力が重要となる。即ち、基本的にはスプリンターのスピードよりマイラーのキレが上回るコースの見立てで良い。
1.過去傾向分析

京王杯SCの過去出走馬の距離実績を深掘りしてみよう。

【過去6年出走馬における、京王杯SC前5走分の距離】
距離/着別度数/勝率/連対率/複勝率/単勝回収値/複勝回収値/データ数シェア/平均着順/平均人気
①全出走馬
1200m 24- 8- 11-101/144 16.7% 22.2% 29.9% 221 95 28.7% 6.4着 6.5人気
1400m 25- 12- 12- 83/132 18.9% 28.0% 37.1% 145 109 26.3% 6.6着 6.4人気
1600m 33- 22- 17-104/176 18.8% 31.3% 40.9% 192 143 35.1% 6.1着 6.8人気
1800m 5- 4- 4- 21/ 34 14.7% 26.5% 38.2% 117 112 6.8% 6.2着 5.9人気
2000m 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 11.1% 22.2% 107 46 1.8% 8.3着 5.7人気
②1~3入線馬
1200m 5- 1- 1-17/24 20.8% 25.0% 29.2% 113 59 27.0% 6.0着 4.8人気
1400m 7- 6- 3-11/27 25.9% 48.1% 59.3% 91 132 30.3% 4.3着 2.9人気
1600m 10- 4- 4-12/30 33.3% 46.7% 60.0% 211 150 33.7% 4.8着 4.2人気
1800m 1- 2- 1- 2/ 6 16.7% 50.0% 66.7% 70 161 6.7% 3.3着 3.2人気
2000m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 1.1% 14.0着 7.0人気

・データ数シェア(その距離が全体に対してどのくらいの出走割合を占めるか)で比較すると、①に対して②の方が7F比率が高まり、その分、8F比率が下がっている。
・とは言っても、『6F<8F』の状勢は①②ともに共通している。


以下、Bコース施行となった過去3年を個別に見ていこう。


'11:<高速(-0.3)>23.4-34.0-22.8=1.20.2
テン・中盤ともコース・クラスなりの一貫した流れで、上がりも纏めた好ラップ。内の馬場が良く、前が止まらない展開。
4人気1着のストロングリターンは正に”7Fを走れるマイラー”のキャプションを地で行くタイプで、折り合い面を考えるとむしろ7Fの方が競馬がしやすい。良い脚を長く使え、東京巧者でもある。
3人気2着のシルポートはどちらかと言うと7Fのイメージは薄く、むしろ9Fの方に適正があるタイプ。ここで好走できたのはハナを譲って貰えてしかも、前が止まらない馬場の後押しもあった恩恵が大きい印象。走りに硬いところがあるので、直線長く広いコースが合うというのもある。
2人気3着のジョーカプチーノは、番手に控えるも、少し行きたがる素振り。前が止まらない流れでシルポートを交わすのに手間取っている間に、勝ち馬の瞬発力に屈した。これこそ正に7Fも走れるスプリンターが、マイラーに屈した形の象徴的なパターン。


'10:<高速(-1.4)>23.5-33.5-22.8=1.19.8
コース・クラスなりの一貫した流れも、超高速馬場で前が止まらない展開。
10人気の低評価を覆して勝ったサンクスノートは、7Fも走れるスプリンター。割に前2頭が離れ馬群が広がり、まんまと粘り込んでみせた展開利が大きい。
5人気2着のマルカフェニックスは、7Fベストのスペシャリスト。
3人気3着のアーバニティも7Fも走れるスプリンター。勝ち馬と同様、嵌った感がある。


'09:<高速(-0.8)>24.0-33.4-23.2=1.20.6
テンがかなり緩い分、中盤が締まり持続力を問われる流れ。内が伸びる高速馬場で、外を回った馬と後方から競馬を進めた馬には厳しいトラックバイアス。
8人気1着のスズカコーズウェイは、7Fも走れるマイラー。外を回らず内を突いてきたのも好ジャッジ。
3人気2着のトウショウカレッジは、7Fも走れるスプリンター。低評価の勝ち馬に足をすくわれたのは、中盤が締まって底力を求められると同時に長く脚を使うスタミナの下地が必要となり、距離適性がショートレンジのこの馬では終いの切れ味に影響があったと見たい。
2人気3着のファリダットは7Fのスペシャリスト。行きたがる気性でテンから抑えこむ競馬になったので、さすがにこの馬場では間に合わなかった。
1人気7着のスマイルジャックは7Fを走れないマイラー。追走で脚を使わされた上に外を回っており、納得の敗戦。


Bコース施行となった過去3年のレース回顧からは、当初思い描いていたよりもスプリンターが好走してしまっているので、以下に先ほどと同様の分析を'09~'11に絞って見ておこう。

【Bコース施行となった過去3年出走馬における、京王杯SC前5走分の距離】
距離/着別度数/勝率/連対率/複勝率/単勝回収値/複勝回収値/データ数シェア/平均着順/平均人気
①全出走馬
1200m 14- 6- 3- 51/ 74 18.9% 27.0% 31.1% 167 87 28.6% 6.3着 7.1人気
1400m 12- 8- 8- 42/ 70 17.1% 28.6% 40.0% 138 122 27.0% 5.9着 6.4人気
1600m 20- 14- 6- 48/ 88 22.7% 38.6% 45.5% 203 158 34.0% 5.7着 6.8人気
1800m 3- 0- 2- 11/ 16 18.8% 18.8% 31.3% 92 71 6.2% 6.2着 4.2人気
2000m 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 121 52 3.1% 7.6着 5.5人気

②1~3入線馬
1200m 4- 1- 0-11/16 25.0% 31.3% 31.3% 112 64 36.4% 5.8着 5.2人気
1400m 3- 5- 2- 6/16 18.8% 50.0% 62.5% 59 160 36.4% 4.4着 3.2人気
1600m 5- 1- 1- 2/ 9 55.6% 66.7% 77.8% 467 210 20.5% 2.8着 4.0人気
1800m 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 140 63 6.8% 4.3着 2.7人気
2000m 0- 0- 0- 0/ 0

・スプリンター>マイラーの逆転現象発生。これはBコース変わりで前が止まらない馬場の影響を強く感じる。
・それでも、しっかり道中流れた'11はスプリンター<マイラーの構図を示しているし、'09年8人気1着スズカコーズウェイは7Fも走れるマイラーであったことは見逃せない。


以下に纏める。

☆☆この舞台設定で好走するにはより7F戦を走れるスペシャリティが必要になる点を抑えておきたい。
緩むところが無い一貫した流れをしっかり追走しつつ、更に終いに切れる脚が必要。スピードと瞬発力をバランスよく求められることになり、それこそが7F戦のスペシャリティとも言える。

☆☆そんな中でも、『スプリンターのスピード<マイラーのキレ』の構図はしっかりとあるので、”7Fも走れるスプリンター”よりも、”7Fも走れるマイラー”に狙いを定めるのが基本線となる。

☆☆☆Bコース変わりで前が止まらない馬場になる可能性が多分にあり、緩い流れが予想される場合は適正よりもトラックバイアスの後押しの方が影響大となり、前残りにも注意を払う必要がでてくる。<当日の馬場状況は要要要チェック!!

☆東京実績も当然重要。

☆スプリンターVSマイラーの構図の論調で進めてきたが、ひねらず7Fのスペシャリストは普通に買える。


馬券戦略上は、馬場・流れによってレース質の振れが大きい印象。不確定要素が大きいようであれば大きく勝負をかけらなれない可能性もある。

★前が止まらないトラックバイアス+テンが緩みそう→スプリンターに比重を置いて一発前残りの穴狙いも面白いかも。
★意外に差しも決まる馬場+しっかり道中流れそう→マイラーに比重を置いて底力で取捨できる予想しがいのあるレース。
★馬場と流れがアンマッチ→どちらかのパターンに決め打ち。大きくは賭けられない。



2.展開予想

(10)スペシャルハートはハナにこだわるタイプではないが、出来れば逃げたい。今回は他に行きたいタイプもおらず、ハナ争いもなくすんなり逃げられそうで、テンが速くなることはない。番手に位置取る(11)ジョーカプチーノはここ2戦本来の先行力を活かせず不完全燃焼。今回はしっかりと前に圧を掛け、締まった流れを演出する。
あとは当日の馬場次第のところもあるが、普通に考えれば、Dコース変わり&テン落ち着くので直線一気は手遅れで追込馬に出番は無い。極端に内が良ければ前残りの警戒が必要になるが、キレるタイプ(<マイラーの決め手)ならパンパン馬場を活かして逆転も可能なはず。

前述のとおりジョーカプチーノがしっかり圧を掛けてくれば、他も釣られて流れが締まってくるので、しっかり底力を求められる。底力の裏付けの有無で取捨できるのは予想しがいがあり、有難い。



3.前哨戦分析

マイラーズC(京都8F外)稍:<高速(-0.2)>34.3-23.2-35.7=1.33.2(6位/7年金杯)/1.32.9
テン・中盤ともやや速く、上がりの掛かった前傾ラップ。差し有利の流れも、内しか伸びない馬場で前も止まらない展開。
4着ヤマカツハクリュウ…転厩初戦。展開向いたところがあったにせよ、休み明けで格上相手に4角13番手から差し込んできた底力を評価できる。地力強化を感じさせる。
18着グランプリボス…いかにも休み明け。


ダービー卿CT(中山8F):<高速(-0.3)>35.4-23.4-34.7=1.33.5/1.33.2
テン緩んだ流れ。前有利の展開。
2着オセアニアボス…『遅1』前有利の展開を、4角12番手から最速上がりで差し込んだ瞬発力を評価。前走の内容といい、今はかなり出来が良い。


高松宮記念(中京6F):【低速(+2.0)】34.5-35.8=1.10.3/1.10.2
テン速く、上がりの掛かった前傾ラップ。差し有利の流れも、馬場が重く、前の組も雪崩込める展開。
2着サンカルロ…4角12番手から外を回り、追うほどに伸びた芯のある末脚を評価。大トビなので、外枠で競馬もしやすかった。
7着アグネスウイッシュ…4角18番手からそれなりに差し込んだ瞬発力を評価。
9着サクラゴスペル
11着ジョーカプチーノ
14着タマモナイスプレイ


オーシャンS(中山6F)重:<低速(+1.2)>33.4-35.8=1.09.2/1.09.2(2位/6年)
テン速く、上がりの掛かった流れ。差し有利の展開。
5着ジョーカプチーノ…【S不1】こういう馬場は良くない。行き脚がつかなかったとの鞍上の弁。
14着スペシャルハート


阪急杯(阪神7F):<低速(+1.2)>22.4-35.3-24.3=1.22.0/1.22.1(6位/6年)
テン猛烈に速く、中盤・上がりが掛かった前傾ラップ。差し有利の展開。
3着サンカルロ
4着オセアニアボス…行き脚がつかず、腹をくくって後方から。直線ではしばらく待たされるロスがあったが、それでも最後差し込んできた底力を評価できる。馬は唸るほど出来が良かったとの鞍上の弁。
13着タマモナイスプレイ


京都金杯(京都8F外):<標準>33.8-23.8-35.3=1.32.9(3位/6年)/1.33.1
テン猛烈に速く、上がりの掛かった前傾ラップ。差し有利の展開。
5着サダムパテック…『遅1』坂の手前からハミを噛んでいたとの鞍上の弁。
7着オセアニアボス
10着ヤマカツハクリュウ
15着タマモナイスプレイ


阪神C(阪神7F):<低速(+0.3)>22.9-33.9-23.7=1.20.5(1位/6年)/1.21.2
テン・中盤ともやや速い割に、上がりも纏めた好ラップ&好時計。差し有利の展開。
1着サンカルロ…中団から流れに乗り、差し切った底力を評価。右にモタれる癖を出していたとの鞍上の弁。
2着グランプリボス…『遅1』直線抜け出してから勝ち馬の良い目標にされてしまった格好。それでも、前の組では最も前となる4角7番手から外を回り差しこんだ底力は優秀。着差以上に強い内容。
8着ヤマカツハクリュウ…内回りは脚質的に厳しい気がするとの鞍上の弁。
9着オセアニアボス
16着タマモナイスプレイ


スワンS(京都7F外):<高速(-0.6)>23.1-32.6-23.7=1.19.4(1位/6年)/1.19.8
中盤猛烈に締まり、上がりの掛かった流れ。差し有利の流れも内の馬場が良く、前も止まらない展開。
2着ジョーカプチーノ…厳しい流れを逃げ粘った底力は優秀。
3着オセアニアボス
4着サンカルロ
8着グランプリボス



4.見解

【軸馬候補】
(7)ヤマカツハクリュウ
前走マイラーズCでの猛者相手に0.5秒差は、休み明けだったことも勘案すると大善戦。7Fを走れるマイラーで今回のテーマにピッタリだし、生粋のサウスポーで東京変わりも大幅加点。位置取りが後ろすぎる嫌いは確かにあるが、人気薄だしそこは目を瞑ってみたい。転厩初戦のマイラーズCで結果を残して見せたように、終い重点のマツパク流がいかにも合うタイプ。その師は叩き良化の仕上げに定評があるし、現に追い切りでもキレのある動きを見せており、状態面は万全。

(11)ジョーカプチーノ
6Fを中心に使われているが、腹回りがどっしりしているし、現にNHKマイルC勝ちがあるように距離伸びて良さがでるタイプ。今回は本来の積極策で展開を左右できるポジションに位置取れそうだし、繋は太めで短い方だが、柔らかさはあるので軽い馬場への適性はあり、Dコース変わりで前が止まらない馬場の後押しがあれば中心視できる。

(12)サダムパテック
前々走の京都金杯は8Fでもハミを噛んでいたように行きたがる気性からは、初距離でも7Fへの短縮はプラス材料。さらに掛かる馬を御せない岩田からウィリアムズへの乗り替わりは大幅鞍上強化。前走の大敗は走ることに嫌気を感じていたようなフシがあり、休ませたことによる精神面への影響はプラス。間が開いた割に本数3本と確かに少ないが、その3本全てが猛時計で今は馬が走ることに前向きなのだろう。気が勝ったタイプなので休み明け初戦からでも走ってこれる。

【抑え候補】
(3)オセアニアボス
兎に角、今季は体調面が絶好調。前々走の阪急杯は前が壁になるところがありながら格好をつけたし、前走のダービー卿CTは前有利の競馬をタイム差無しまで差し込む強い競馬。追込脚質でアテにはしづらいが、内枠で脚を溜め、一瞬の脚があるので馬群を割けるタイプ。7Fを走れるマイラーで狙いが立つ。

【軽視】
(2)サンカルロ
トビが大きくストライドを伸ばしたいタイプなので、この枠は最悪。左回りは割引が必要だし、人気になるので軽視して妙味を追いたい。

【下見所での状態面を見てから】
(8)ストロングリターン
正に”7Fを走れるマイラー”のキャプションを地で行くタイプで、折り合い面を考えるとむしろ7Fの方が競馬がしやすい。良い脚を長く使え、東京巧者でもある前年チャンピオン。ただ、長期休み明けで急仕上げの感があるし、叩き良化型のテキで目標は次走安田記念を見据えていそうでならない。下見所で状態面をジャッジしたい。

【消し】
(1)アグネスウイッシュ
7Fも走れるスプリンターといった風情だが、これまで走った7Fはどれも内回り。直線長い東京の7Fは話が別で、いかにもスタミナ不足。

(4)レオプライム
準OPの勝ち上がり内容からは、昇級戦でいきなりやれる素地は感じられない。距離適性も6Fにシフトしており、G2の厳しい流れでよりスタミナを問われると脆さがでそう。

(6)エーシンホワイティ
前走勝ちは瞬発力こそ評価できるが、ここに入ると底力で見劣る。距離も6Fにシフトしており、厳しい流れになるとスタミナ切れを起こし、前走のような鮮やかな切れ味は使えなくなる。

(10)スペシャルハート
6Fにシフトしているこの馬にとって、ジョーカプチーノから終始圧を掛けられる競馬は厳しすぎる。ハナを切れても買いづらい。

(14)グランプリボス
ピーク時の3歳時はNHKマイルCを勝ってみせたが、スピード&底力で勝負するタイプで元来小回り向きの見立て。現に古馬になって好走したのは5人気の低評価ながら2着した阪神Cのみ。7Fへの距離短縮はやや忙しい分、先手を取れず、この馬の良さを活かしづらいし、枠も外目で立ち回りの巧さも期待できない。


スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://jairo2.blog108.fc2.com/tb.php/572-e57a4be4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
東京7Fは、クラスの壁が綺麗に中盤にのみ現れる、上級クラスほど底力を問われるコース。テンよりも上がりの方が速い流れで、コース形態上、京都や阪神の7Fよりもペースが落ち着きやすく、スピードよりも上がりの瞬発力が重要となる。即ち、基本的にはスプリンター...
2012/05/12(土) 10:34:21 | まとめwoネタ速neo
【第57回京王杯スプリングカップ2012】予想参考資料の『京王杯SC予想2012《傾向まとめ表》』を紹介しています。 見応えのある良いレースになればな~と
2012/05/12(土) 10:38:43 | 競馬SevenDays
【京王杯スプリングカップ】東京11R (人気ランキング) ◎グランプリボス イギリス遠征の1戦とダート戦を除き、東(東京、中山、札幌)のレースで4戦4勝、西(京都、阪神 ...
2012/05/13(日) 07:03:14 | お馬の親子
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。