ラップタイム・馬キャラ・馬体・血統から激走馬の正体を暴きます。
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東京8Fは、クラスの壁が中盤2F(3~4角)に現れる。上がりもしっかり纏めることが要求されるので、クラスが上がるほど持続力と底力、それに直線長いコースらしく瞬発力も適度に求めれる総合力勝負となる。
1.過去傾向分析

Aコースで施行されていた'06~'08年は例年テンが緩んでいたのに、Bコース施行となった途端('09年以降)、テンが緩まなくなった。加えて'11年は猛烈に速くなってまるでレース質が変わってきた。一括りで傾向を探るのは難しいので、各年のレースラップによるレース質を整理し、その後に今年の流れを想定してどの年の傾向に最も近いかを見る形を取りたい。


'11:<高速(-0.3)>33.5-22.4-36.0=1.31.9
大きく離した逃げにしても、テン・中盤とも猛烈に速く、上がりの掛かった前傾ラップ。差し有利の展開も、内の馬場がかなり良いトラックバイアス。
2人気1着のアパパネは、中距離も走れるマイラー。内が良い馬場を、外枠で4角11番手から大外を回り差し切ったのだから力が違った。
1人気2着のブエナビスタは、マイルも走れる中長距離馬。近走は中長距離を中心に使われていたこともあり、勝負どころでの反応が鈍く勝ち馬に出し抜かれた。それでもエンジンが掛かってからは長く良い脚を使い差し込んできており、直線長いコースへの適性の高さを見せた。
3人気3着のレディアルバローザは、中距離も走れるマイラー。瞬間的に脚を使うことはできないが底力を利して差し込むタイプで大舞台向き。

この年は流れが厳しく、底力上位の有力馬が順当に結果を残した。


'10:<高速(-1.4)>33.8-23.7-34.9=1.32.4
内の馬場が良いのを勘案して、最内枠のベストロケーションが何が何でも行く構えを見せ、テンがかなり速くなり、上がりの掛かった展開。こうなると外からでも差し届く展開。
1人気1着のブエナビスタは、前述のとおり中距離も走れるマイラー。ここでは終いに賭ける競馬に徹したが格下相手にあわや差し損ねのヒヤヒヤ勝ち。
8人気2着のヒカルアマランサスは、マイルも走れる中距離馬。離れた4番手で流れに乗り、伸びやかな走りであわやの場面を見せた。
11人気3着のニシノブルームーンは、マイルを走れないこともないが、ベストは中距離。この距離はやはり忙しくテンに置かれたが、繋が長くいかにも軽い芝巧者で最後の最後に差し込んできてみせた。


'09:<標準>34.7-23.9-33.8=1.32.4
テン速く中盤やや緩み上がりの速い流れ。Bコース変わり1週目でもあり、内の馬場がかなり良く後方からの馬には厳しいトラックバイアス。馬場差を勘案した勝ち馬のタイムは過去3年と比べても、最も優秀な時計。ただ、2着以下は平凡。
1人気1着のウォッカは、中長距離でも結果を残していたが本質的にはマイラー。楽に先団で追走し、直線に入ると2着以下を千切って見せた。内の良い馬場で持ち前の瞬発力を遺憾なく発揮した。
11人気2着のブラボーデイジーは、スピードのある中距離馬。内枠で終始内をロス無く回り、展開向いた。それでも前走の不良馬場福島牝馬Sを番手から勝ちに行く厳しい流れの競馬を経験していたように、底力の裏付けもあったと見たい。
7人気3着のショウナンラノビアは、7F寄りのマイラー。これは展開・馬場の後押しによる逃げ粘りで嵌った印象。
2人気8着のカワカミプリンセスは、マイルは忙しく脚が溜まらなかった。切れ味勝負になりキレ負けした。

速いテンでスピード、緩んだ中盤で脚を溜められる制御性、軽い馬場の速い上がりでキレを問われるメリハリのあるラップ。この流れでは一線級の瞬発力タイプが最も躍動し、それに比肩する馬が他にいなければトラックバイアスの後押しにより前の組が粘りこんでしまう。


'08:<低速(+0.3)>35.7-24.3-33.7=1.33.7
テン・中盤ともとんでもなく緩み、上がりに偏重した流れ。
5人気1着のエイジアンウインズは、肩の角度が立っているとおり、7Fベストの短距離馬。全く底力を問われない流れで、小脚を使って強いウオッカを出し抜いた。
1人気2着のウオッカは、中団からよく差し込んできて入るが、さすがにこの緩い流れでは届かなかった。展開のアヤと見て良い。
4人気3着のブルーメンブラットは、7Fから中距離まで走れる距離適性の広い馬。緩い流れを見越して3角から動いていった鞍上の好判断が光った。
3人気8着のベッラレイアは、マイルは忙しく脚が溜まらずキレ負けした。


以上を纏めると、

・上がりの掛かるタフな流れになると、中長距離も走れるスタミナ、それに底力が必要になる。

・高速馬場ではやはり、軽い芝巧者の台頭が目立つ。それに、流れが落ち着く区間があるとそこで脚を溜められるので、瞬発力型のキレが活かせる。

・数少ない古馬牝馬限定G1ということで、8Fはやや忙しいと分かっていても色気を出して望んでくる中長距離ベストの実績馬が人気を背負い、緩い流れで脚を溜められずキレ負けするパターンが散見される。ただ、この手のタイプでも厳しい流れになると底力を利して浮上してくる。


2.展開予想

クィーンズバーンがハナ。他に逃げにこだわる馬はおらずテンが激しく速くなることはないが、それなりに流れる。道中も切れ味勝負にしたくないマイネイサベルが緩みを許さず、流れる。全体を通してみると一貫したラップを踏むことになり、底力を問われる。ただ、極端に速くなることはなく、東京コースらしくしっかり瞬発力も求められると見たい。


3.前哨戦分析

福島牝馬S:<低速(+0.1)>34.0-36.6-35.5=1.46.1(1位/6年)/1.46.6
テンかなり速く、中盤は例年並に緩んだ。それにしても上がりを纏めた好ラップ&好時計。外が伸びつつある馬場でもあり、差し有利の展開。
1着オールザットジャズ…中団で流れに乗り、3角から位置を押し上げ差しきった底力&持続力は優秀。
2着アスカトップレディ…『遅1』速い流れを後方で追走し、4角10番手から外を回り差し込んだ底力&瞬発力を評価。マイルの方が良さそうとの鞍上の弁。
5着マイネイサベル…決め手のある勝ち馬を勘案して早く動いたとの鞍上の弁。速い流れを4角2番手から粘り込んだ底力は評価でき、着差以上に強い内容。
8着アニメイトバイオ…4角7番手から差し込んだ底力を評価。良馬場でそれなりに良さがでた。直線長いコース変わりを狙ってみたい。

阪神牝馬S:<低速(+0.2)>23.4-34.4-24.1=1.21.9(6位/6年)/1.21.2(古馬1000万)
例年に比べテンがやや緩んだ分、中盤やや速くなった。それにしても上がりの掛かった凡ラップ。逃げ・差し互角の展開。
1着クィーンズバーン…逃げ粘った底力を評価。ハナを取りきれば粘りが増す。
2着マルセリーナ…4角7番手から外を回り差し込んだ底力を評価。
3着フミノイマージン…【直不】距離不足と思われたが、対応してきた。4角12番手から外を回り差し込んできた底力を評価できるし、エンジンの掛かりは遅かったが、追うほどに伸びてきた芯のある末脚からは直線長いコース変わりがやはり合いそう。
5着スプリングサンダー…位置を取りに行った分、少しハミを噛み、その分、甘くなってしまったとの鞍上の弁。
6着チャームポット…時計の掛かり気味の馬場のG2でも結果を残したあたり、状態面の良さが伺える。
7着アパパネ…反応も平凡。叩き良化型なので、次走以降に上積みあるはず。
8着エーシンハーバー
10着レディアルバローザ…ちょっと硬いところがあったし、下が悪いとノメるようなところがあったとの鞍上の弁。前走の反動が出た印象。
12着キョウワジャンヌ

ダービー卿CT:<高速(-0.3)>35.4-23.4-34.7=1.33.5/1.33.2 テン緩んだ流れ。前有利の展開。
6着アプリコットフィズ…具合が良すぎてずっとハミを噛んでいた、ちょっと真面目すぎるとの鞍上の弁。

高松宮記念:【低速(+2.0)】34.5-35.8=1.10.3/1.10.2
テン速く、上がりの掛かった前傾ラップ。差し有利の流れも、馬場が重く、前の組も雪崩込める展開。
6着グランプリエンゼル

中山牝馬S:<低速(+3.0)>36.1-38.2-36.3=1.50.6/1.50.6
テン速く、中盤緩んだ流れ。前有利の展開。
1着レディアルバローザ…展開・馬場向いて逃げ切った。
2着オールザットジャズ…【S不1】前有利の展開を、4角14番手から外を回り差し込んだ瞬発力は優秀。
4着マイネイサベル…先団で流れに乗り、展開向いて粘り込んだ。得意な条件ではなかったが結果を出したあたり、状態の良さが伺える。
5着ホエールキャプチャ…休み明けの分、少しハミを噛んでいた。
8着アプリコットフィズ…【S不1】道悪が良くなかったとの鞍上の弁。
11着ドナウブルー…大幅馬体減で、輸送が応えたよう。
15着アニメイトバイオ

オーシャンS:<低速(+1.2)>33.4-35.8=1.09.2/1.09.2(2位/6年)
テン速く、上がりの掛かった流れ。差し有利の展開。
2着グランプリエンゼル

阪急杯:<低速(+1.2)>22.4-35.3-24.3=1.22.0/1.22.1(6位/6年)
テン猛烈に速く、中盤・上がりが掛かった前傾ラップ。差し有利の展開。
2着スプリングサンダー…4角10番手から外を回り差し込んだ、底力を評価。

東京新聞杯:<高速(-0.1)>35.1-23.5-34.2=1.32.8/1.32.7
テン緩く、上がりの速い流れ。内の良い馬場も相まって、前有利の展開。
4着フミノイマージン…直線で前の馬がフラフラしていて進路を変えるロスがありながら、前有利の展開を差し込んできた瞬発力は優秀。着差以上に強い内容。

京都牝馬S:<低速(+0.3)>35.4-23.5-34.9=1.33.8/1.33.4(4位/6年)
テン緩んだ流れ。前有利の展開。
1着ドナウブルー…3角の坂の下りから加速して差し切った、長く脚を使った芯のある末脚を評価。鞍上の好騎乗が光った。
3着アスカトップレディ…4角8番手から外を回り差し込んだ底力を評価。
5着クィーンズバーン…展開向いて粘り込んだが、ここまで。
6着レディアルバローザ
13着スプリングサンダー

京都金杯:<標準>33.8-23.8-35.3=1.32.9(3位/6年)/1.33.1
テン猛烈に速く、上がりの掛かった前傾ラップ。差し有利の展開。
3着アスカトップレディ…大外枠で3角まで壁を作れず行きたがっていたとの鞍上の弁。それでも、4角9番手から大外を回って差しこんできた底力を評価できる。

愛知杯@小倉:<低速(+0.1)>35.4-48.4-35.6=1.59.4(9位/9レース小倉記念)/1.58.6
テン緩んだ割に、上がりが速くならなかった凡ラップ。外差し馬場で差し馬が台頭した展開。
1着フミノイマージン:早めのラップが続く3~4角で一気に大外を捲り上げ差し切った、瞬発力&持続力は優秀。着差以上に強い内容。
10着アスカトップレディ:10Fは長いかも、ベストはマイルとの鞍上の弁。

秋華賞:<高速(-0.2)>34.6-47.8-35.8=1.58.2(1位/6年)/1.58.2
テン速く、中盤は例年になく猛烈に締まり、上がりの掛かった前傾ラップ。差し有利の展開。内有利の馬場。
2着キョウワジャンヌ…中団で流れに乗り、勝ち馬が早めに動いて前を苦しめたところを捲って差しこんでこれた。最内枠で徹底して距離ロスも抑えられており、少し長いと思われた距離を克服できた。底力を評価できる。


4.見解

△(1)マルセリーナ
柔らかい走りでコーナーリングがスムーズだし、最内枠でも器用に立ち回れる。抑えが必要。

△(2)レディアルバローザ
速い流れになるほど浮上してくる底力型。G1では常に一発の可能性がある。

▲(3)キョウワジャンヌ
距離が長いと思われた昨秋の秋華賞の内容が秀逸。中団で流れに乗り、勝ち馬が早めに動いて前を苦しめたところを捲って差しこんできた底力はここに入っても見劣ることはない。その後2戦で大敗続きだが、反動・休み明けと敗因は割にはっきりしているし、今回叩き2戦目で状態さえ戻ってくれば、人気もなく面白い存在。

-(4)マイネイサベル
前走の福島牝馬Sでは決め手のある馬に対抗するため早めに動いていったにも関わらず、それでも抜き去られており、東京コースに変われば尚更、瞬発力で見劣る。

-(5)アニメイトバイオ
近走はズブさが目立ち、今ならマイルは忙しい印象。

-(6)スプリングサンダー
前走の阪神牝馬Sでは位置を取りに行く競馬をしたにせよ、ハミを噛んでしまった。7Fでも前付けできるスピードタイプで8F延長は戦績が示す通り長い。ましてや今回はG1、よりスタミナを問われる方向で距離に泣きそう。

△(7)アパパネ
マイルは合うし、実績面を考えるとさすがに無視はできない。

-(8)クィーンズバーン
前走の阪神牝馬S逃げ切り勝ちは、最後お釣りがなく上がりが掛かり過ぎ。これが距離延長・東京変わりは明らかにマイナス。

△(9)グランプリエンゼル
近走はスプリント戦ばかり使われているが、NHKマイルC3着、昨年のヴィクトリアマイル4着が示す通りマイルでも走れるスタミナはある。自身で速い上がりを使って差し込むタイプではなく、流れが速くなれば底力で差してくるタイプで展開に左右されが、ここまで人気がないなら拾っておいて損はない。

◎(10)フミノイマージン
3走前の愛知杯は速いラップの続く中、外々を回りながらコーナーで位置を押し上げ差しきった東京向きの長く良い脚を見せた。前々走の東京新聞杯では直線で行き場をなくす場面がありながら、間を見つけてから瞬時に差し込んでみせた瞬発力を。前走の阪神牝馬Sでは距離不足と思われたがしっかり追走し、スピード負けしないことを証明した。東京マイルのG1を走れる素養は示しており、勝ち負けを意識できる。

△(11)アプリコットフィズ
軽い芝・マイルへの適性は高く、勝っておくべき馬。

△(12)ホエールキャプチャ
勝ちきれる程の底力は持ち合わせていないが、安定して自分の力だけは発揮してくる。抑えざるを得ない。

△(13)チャームポット
前々走の準OP勝ちは中盤締まった流れを番手から押し切った見所ある内容だし、前走の阪神牝馬Sはここに入ると戦績では見劣ったが、0.3秒差と力があるところ見せた。軽い走りをする馬なので、元来軽い芝が合うタイプ。時計の掛かり始めた前走の阪神から、まずまず速い時計の出ている東京変わりはプラスで、人気的にも面白い存在。

▽(14)オールサ゛ットシ゛ャス゛
近走の戦績からは確かに本格化を感じさせるが、元来マイルは忙しく、いかにも無理に使ってきたタイプ。人気にもなっているし、軽視して妙味を追ってみたい。

-(15)エーシンハーバー
スピードと器用さを武器にするタイプで小回り向き。東京の力勝負では見劣る。

-(16)ドナウブルー
前走は初輸送で大幅馬体減。2回目で前よりはマシかもしれないがそれでも輸送がプラスに働くことはない。前々走で勝った京都牝馬Sも底力を感じさせる内容でもなく、見送り。

-(17)レインボーダリア
マイルは忙しい。

○(18)アスカトップレディ
3走前の京都金杯は、大外枠で壁を作れず行きたがる所を見せながら、テン速い前傾ラップを4角9番手から大外を回り差し込み、牡馬相手に0.2秒差と底力を見せた。割にトビが綺麗で、蹄底が薄く軽い芝は合うので、今の東京の馬場も良い。再度の大外枠で壁を作れないところはあるが、この鞍上の腕力なら何とか折り合わせてくれると信じて中心視してみたい。
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