ごまかしの利かない力勝負の舞台で、紛れは期待できない。~'12オークス 予想~
東京12F
東京12Fはクラスの壁が第2・3ブロックの中盤、及び上がりに現れる。底力、持続力、それに瞬発力をバランス良く求められるチャンピオンレースを行うのに相応しいコース。
ことオークスに関しては、距離適性の棲み分けがされた古馬戦に比べ、後のマイラーも混ざって出走してくるためテンが速くなる。それに、第3ブロックが緩みがちになるのが特徴。
ことオークスに関しては、距離適性の棲み分けがされた古馬戦に比べ、後のマイラーも混ざって出走してくるためテンが速くなる。それに、第3ブロックが緩みがちになるのが特徴。
1.過去傾向分析
'11:<高速(-0.5)>35.9-37.0-37.5-35.3=2.25.7 例年通り、テンそこそこ速く、中盤も緩まず、上がりのやや掛かった流れ。3歳牝馬にはかなりきつい流れで、差し有利の展開。
7人気1着のエリンコートは大トビで瞬発力は劣るが、長く脚を使える持続力が武器。まずまず柔らかい走りをするので血統からの印象以上に距離をこなす。
8人気2着のピュアブリーゼは、オークス前に9・10Fで結果を残しておりスタミナの裏付けがあった。
2人気3着のホエールキャプチャは後にヴィクトリアマイルを制したように、マイルでも安定して力を発揮できるスピードを持つ。それでも制御が利くし、柔らかい走りで距離延長も苦にしなかった。
'10:<低速(+1.2)>35.4-38.3-40.3-35.9=2.29.9
テン速くなったが、中盤が大きく緩み、4角⇒直線にあたる9F⇒10Fで1.5秒、直線10F⇒11Fで0.5秒ラップが上がる上がりの速い流れ。馬群が固まった上に、当日の雨で外差し馬場化したため、差し・追込有利の展開。
1人気1着のアパパネは、8Fで5勝しているように本質的にはマイラー。騎手の指示にも従順で折り合えるので、距離をこなした。
5人気1着のサンテミリオンは大トビ・柔らかい走りで長距離得意の走法。オークス前も9・10Fを使われてきており、スタミナ上位だった。
8人気3着のアグネスワルツは、ここでは3着に逃げ粘ったが、本質的には10F以下の馬。掻き込み走法で、重い馬場の後押しに尽きる。
2人気17着のショウリュウムーンは、勝ち鞍全てが8Fのマイラー。やや頭の高い走りでコーナーリングが苦手なタイプなので、コーナー4回の長距離は本質的に合わなかった。
'09:<高速(-0.2)>36.0-37.5-37.8-34.8=2.26.1
前半6Fは一貫した流れで底力を問われた。第3ブロックに当たる7F~9Fがやや緩み、直線入口に当たる9F→10Fで東京コースらしい瞬発力も求められた。前半脚を使わされる流れの割に上がりも纏めた好ラップ。3歳牝馬にとってはかなりきつい流れで、後ろの組が有利な展開。
1人気1着のブエナビスタはマイルもこなせるが、本質的には柔らかい走りにより中長距離がベストディスタンス。
2人気2着レッドディザイアは、頭は高いが大トビで、距離をこなした。それでもベストは中距離。
4人気3着のジェルミナルはややスピードに勝ったタイプでこの距離は長い印象も、終いに賭ける競馬が嵌って差し込んだ。
この距離にしては速いテンで置かれないスピード、第3ブロックでしっかり脚を溜め、終いにキレる脚を使う折り合い&瞬発力が必要。このメリハリの利いたラップ適性はいかにもマイラーに向き、現に'06~'11年で3着内に入着した各馬のその後10走の出走距離を検索すると、8Fが最も多く3割に達する。更に勝ち星も2位にダブルスコアをつける数になる。これは牡馬に比べ体力の劣る牝馬は本質的に距離適性が短く、生粋の長距離馬は少ないということ。
後は、どのタイプのマイラーを選択するかが鍵になるが、上記各年の過去傾向からは以下に挙げるポイントが距離をこなすフラグになり得る。
・じっくりストライドを伸ばし、長く脚を使える大トビ走法。
・コーナー4回をスムーズにクリアし、スタミナをロスしない柔らかい走り。
・メリハリのあるラップの中、無駄な動きをせず脚を溜められる制御性。
2.展開予想
生粋の逃げ馬はいないが、マイルで前に行くようなタイプも結構おり、例年並にテンは速くなりそう。前日段階で時計がかなり速く、内の馬場が良いので外を回すと距離ロスが響く。内の経済コースをロス無く回り、直線の勝負どころで馬群を裂ける瞬発力は是非欲しいところ。それに、長い直線を乗りきれる持続力も当然必要になってくる。
3.前哨戦分析
スイートピーS(東京9F):<高速(-0.5)>36.0-36.9-35.2=1.48.1/1.46.7
中盤緩んだ割に、上がりの掛かった凡ラップ。前有利の流れも、上がりが掛かったことにより差し馬も来れる展開。
1着ダイワズーム…4角5番手から差しきった瞬発力を評価。
2着ココロチラリ…外枠だったが、スッと内に入れ脚を溜めた鞍上の好騎乗。展開向いたが、レースが上手との鞍上の弁にあるように、制御の利くタイプ。
フローラS(東京10F):<高速(-0.4)>36.7-51.2-34.1=2.02.0(7位/7年)/2.00.4(古馬1000万下)
例年以上に中盤猛烈に緩み、上がりの速い流れ。前有利の展開。
1着ミッドサマーフェア…前有利の展開を、4角7番手から最速上がりで差しきった瞬発力は優秀。
2着アイスフォーリス…展開向いて粘り込んだが、勝ち馬にはキレ負けした。
3着ダイワデッセー…先団で流れに乗り展開向いた。直線に入って反応が鈍く馬群に飲み込まれそうになったが、直線半ばからジリジリ脚を使って差し込んできた。
13着サンキューアスク
18着チェリーメドゥーサ
桜花賞(阪神8F外):<低速(+0.3)>34.9-24.4-35.3=1.34.6(3位/5年)/1.34.3(古馬1000万)
例年並にテンが速い流れ。外が伸びる馬場でもあり、差し有利の展開。
1着ジェンティルドンナ…4角10番手から差しきった芯のある末脚を評価。
2着ヴィルシーナ…速い流れを先団で流れに乗ったスピード、4角4番手から粘り込んだ底力ともに優秀。スラリとした体型で距離延長がプラスに働きそうだし、制御も利くのでオークスで主役を張れそう。
3着アイムユアーズ…4角6番手から差し込んだ底力を評価できるも、より展開的にきつかった2着馬を差し切れなかったのは力の差を感じる。
5着メイショウスザンナ…直線でしばらく我慢して、勝ち馬が抜けた後ろに進路を取れた。この馬の器用さが光った内容。
8着トーセンベニザクラ…『遅1』4角12番手から差し込んだ底力を評価。左回りの方が良いし、距離延長も大丈夫なので次が楽しみとの鞍上の弁。
10着サンシャイン…揉まれ通しで苦しい競馬になった。
12着オメガハートランド
13着マイネエポナ
15着エピセアローム…外が伸びる馬場の影響もあったか。
忘れな草賞(阪神10F内):<低速(+0.2)>38.9-50.4-35.8=2.05.1/2.01.7(古馬1000万)
テン大きく緩み、中盤も緩んだ割に、上がりの掛かった凡ラップ。前有利の展開も、上がりが掛かったことにより差し馬も台頭してきた展開。
1着キャトルフィーユ…展開向いた。
フラワーカップ(中山9F):<低速(+3.6)>37.4-38.4-37.5=1.53.3/1.51.9 例年並のテン・中盤の一貫した流れ。それにしても上がりが掛かった印象の凡ラップ。上がりが掛かった分、差し馬が台頭した展開。
1着オメガハートランド…4角8番手から大外を回り差し切った底力&芯のある末脚を評価。
2着メイショウスザンナ…素直で乗りやすい馬との鞍上の弁。内をロスなく立ち回り差し込んだ、器用さを評価。
3着サンキューアスク
5着キャトルフィーユ
チューリップ賞(阪神8F外):<低速(+1.3)>35.7-24.5-35.3=1.35.5/1.35.0(4位/6年)
この時期の3歳戦にしては中盤まずまず締まった分、例年に比べ上がりが速くならなかった流れ。差し有利の展開。
1着ハナズゴール…『遅1』4角8番手から大外を回り、上がり2位に0.6秒差の最速上がりで差し切った瞬発力は優秀。ただ、大きく馬体を減らしてきておりギリギリの仕上げだったかもしれない。本番での状態に注視が必要。
2着エピセアローム…『遅1』大外枠で前に壁を作れず掛かる場面。
4着ジェンティルドンナ…4角8番手から馬群を縫って差し込んできた瞬発力を評価。やはり溜めれば入れる印象。熱発明けでも格好をつけたあたり、力がある。
クイーンカップ(東京8F):<低速(+0.5)>36.6-26.1-33.9=1.36.6/1.34.4(6位/6年)
テン・中盤ともに大きく緩み、上がりの速い流れ。前有利の展開。
1着ヴィルシーナ…ゲートを出してから控えたときに、自らハミを抜いたよう制御性は優秀。
6着ミッドサマーフェア…『遅1』超スローの流れの中、4角14番手から大外を回り差し込んだ瞬発力を評価。着差以上に強い内容。
9着オメガハートランド…道中幾らか行きたがってしまった分、終いにキレなかった。
4.見解
【軸馬候補】
(8)ミッドサマーフェア
前々走の500万(東京9F)勝ちでは厳しい流れを後方から追うほどに伸びて差しきった底力&芯のある末脚を、前走のフローラS勝ちは緩い流れで前有利の展開を中団から差し切り瞬発力を見せた。適性・底力の裏付けも十分な上に、フォトパドックからはデビュー来、最高の仕上げを感じさせる馬体。中心視したい。
(9)ヴィルシーナ
すっきりした馬体、優れた制御性、柔らかい走りからは距離延長はプラス。前走の桜花賞では差し有利の展開を、先団で唯一粘り込んで底力&持続力を見せた。適性・能力両面から申し分ない。
【抑え】
(7)ダイワズーム
高速馬場は向くし、柔らかい走りで距離もこなす。まだ馬体に緩さが残り良化の余地を残すが、力はある。人気もないので抑えておきたい。
【軽視】
(14)ジェンティルドンナ
持ち前のスピード+瞬発力、コンパクトにまとまった馬体は生粋のマイラー。距離延長がプラスに働くことはないし、1戦毎に細化しており上積みを見込めない。人気サイドではここを軽視して妙味を追いたい。
【消し】
(1)アイムユアーズ
前走の桜花賞ではヴィルシーナに完全に力負け。器用さを活かしたいタイプなので小回りコースの方が良いし、距離延長で良さがでることもない。
(2)マイネエポナ
器用に立ち回れる割に、それほど長く脚を使える感じはなく、小回りコース向き。
(3)アイスフォーリス
時計が掛かった方が良いタイプで、今の高速馬場への適性は薄い。ピッチ走法で距離伸びてよさがでるタイプにも思えない。
(4)オメガハートランド
一瞬の脚を活かしたいタイプで、厳しい流れの力勝負ではごまかしが利かない。
(5)メイショウスザンナ
前走の桜花賞は流れも向いたし、勝ち馬の直後を通ってロスも全くなく差し込めた、かなり嵌った内容。ピッチ走法で長く脚を使えるタイプではなく、東京コースでの力勝負では見劣る。
(6)ダイワデッセー
ジリジリしぶとく脚を使えるが、ここに入ると決定的に瞬発力で見劣る。さすがに荷が重い。
(10)ハナズゴール
チューリップ賞を勝った時点でギリギリの仕上げ。桜花賞をパスしたのは反動がでたのだろう。前走のNHKマイル完敗からはもうお釣りがなさそう。長く脚を使えるタイプでもなく、力勝負も分が悪い。
(12)エピセアローム
距離伸びて良いタイプでもないし、この枠では内に入れるのも難しそうで距離ロス心配。
(16)キャトルフィーユ
前走の忘れな草賞勝ちの時計は平凡。一線級との力勝負を戦える裏付けはまだ無い。
(17)トーセンベニザクラ
左回りは良さそうだが、長く脚を使えるタイプではないので、東京コースでの力勝負では分が悪い。
(18)ココロチラリ
前走スイートピーSはロスが全くないレース振りで力を出し切ったが、その割に時計も平凡。肩の角度が立っているし、胴の詰まった体型からは距離延長がプラスに働くことはなく、ここに入るとさすがに見劣る。
'11:<高速(-0.5)>35.9-37.0-37.5-35.3=2.25.7 例年通り、テンそこそこ速く、中盤も緩まず、上がりのやや掛かった流れ。3歳牝馬にはかなりきつい流れで、差し有利の展開。
7人気1着のエリンコートは大トビで瞬発力は劣るが、長く脚を使える持続力が武器。まずまず柔らかい走りをするので血統からの印象以上に距離をこなす。
8人気2着のピュアブリーゼは、オークス前に9・10Fで結果を残しておりスタミナの裏付けがあった。
2人気3着のホエールキャプチャは後にヴィクトリアマイルを制したように、マイルでも安定して力を発揮できるスピードを持つ。それでも制御が利くし、柔らかい走りで距離延長も苦にしなかった。
'10:<低速(+1.2)>35.4-38.3-40.3-35.9=2.29.9
テン速くなったが、中盤が大きく緩み、4角⇒直線にあたる9F⇒10Fで1.5秒、直線10F⇒11Fで0.5秒ラップが上がる上がりの速い流れ。馬群が固まった上に、当日の雨で外差し馬場化したため、差し・追込有利の展開。
1人気1着のアパパネは、8Fで5勝しているように本質的にはマイラー。騎手の指示にも従順で折り合えるので、距離をこなした。
5人気1着のサンテミリオンは大トビ・柔らかい走りで長距離得意の走法。オークス前も9・10Fを使われてきており、スタミナ上位だった。
8人気3着のアグネスワルツは、ここでは3着に逃げ粘ったが、本質的には10F以下の馬。掻き込み走法で、重い馬場の後押しに尽きる。
2人気17着のショウリュウムーンは、勝ち鞍全てが8Fのマイラー。やや頭の高い走りでコーナーリングが苦手なタイプなので、コーナー4回の長距離は本質的に合わなかった。
'09:<高速(-0.2)>36.0-37.5-37.8-34.8=2.26.1
前半6Fは一貫した流れで底力を問われた。第3ブロックに当たる7F~9Fがやや緩み、直線入口に当たる9F→10Fで東京コースらしい瞬発力も求められた。前半脚を使わされる流れの割に上がりも纏めた好ラップ。3歳牝馬にとってはかなりきつい流れで、後ろの組が有利な展開。
1人気1着のブエナビスタはマイルもこなせるが、本質的には柔らかい走りにより中長距離がベストディスタンス。
2人気2着レッドディザイアは、頭は高いが大トビで、距離をこなした。それでもベストは中距離。
4人気3着のジェルミナルはややスピードに勝ったタイプでこの距離は長い印象も、終いに賭ける競馬が嵌って差し込んだ。
この距離にしては速いテンで置かれないスピード、第3ブロックでしっかり脚を溜め、終いにキレる脚を使う折り合い&瞬発力が必要。このメリハリの利いたラップ適性はいかにもマイラーに向き、現に'06~'11年で3着内に入着した各馬のその後10走の出走距離を検索すると、8Fが最も多く3割に達する。更に勝ち星も2位にダブルスコアをつける数になる。これは牡馬に比べ体力の劣る牝馬は本質的に距離適性が短く、生粋の長距離馬は少ないということ。
後は、どのタイプのマイラーを選択するかが鍵になるが、上記各年の過去傾向からは以下に挙げるポイントが距離をこなすフラグになり得る。
・じっくりストライドを伸ばし、長く脚を使える大トビ走法。
・コーナー4回をスムーズにクリアし、スタミナをロスしない柔らかい走り。
・メリハリのあるラップの中、無駄な動きをせず脚を溜められる制御性。
2.展開予想
生粋の逃げ馬はいないが、マイルで前に行くようなタイプも結構おり、例年並にテンは速くなりそう。前日段階で時計がかなり速く、内の馬場が良いので外を回すと距離ロスが響く。内の経済コースをロス無く回り、直線の勝負どころで馬群を裂ける瞬発力は是非欲しいところ。それに、長い直線を乗りきれる持続力も当然必要になってくる。
3.前哨戦分析
スイートピーS(東京9F):<高速(-0.5)>36.0-36.9-35.2=1.48.1/1.46.7
中盤緩んだ割に、上がりの掛かった凡ラップ。前有利の流れも、上がりが掛かったことにより差し馬も来れる展開。
1着ダイワズーム…4角5番手から差しきった瞬発力を評価。
2着ココロチラリ…外枠だったが、スッと内に入れ脚を溜めた鞍上の好騎乗。展開向いたが、レースが上手との鞍上の弁にあるように、制御の利くタイプ。
フローラS(東京10F):<高速(-0.4)>36.7-51.2-34.1=2.02.0(7位/7年)/2.00.4(古馬1000万下)
例年以上に中盤猛烈に緩み、上がりの速い流れ。前有利の展開。
1着ミッドサマーフェア…前有利の展開を、4角7番手から最速上がりで差しきった瞬発力は優秀。
2着アイスフォーリス…展開向いて粘り込んだが、勝ち馬にはキレ負けした。
3着ダイワデッセー…先団で流れに乗り展開向いた。直線に入って反応が鈍く馬群に飲み込まれそうになったが、直線半ばからジリジリ脚を使って差し込んできた。
13着サンキューアスク
18着チェリーメドゥーサ
桜花賞(阪神8F外):<低速(+0.3)>34.9-24.4-35.3=1.34.6(3位/5年)/1.34.3(古馬1000万)
例年並にテンが速い流れ。外が伸びる馬場でもあり、差し有利の展開。
1着ジェンティルドンナ…4角10番手から差しきった芯のある末脚を評価。
2着ヴィルシーナ…速い流れを先団で流れに乗ったスピード、4角4番手から粘り込んだ底力ともに優秀。スラリとした体型で距離延長がプラスに働きそうだし、制御も利くのでオークスで主役を張れそう。
3着アイムユアーズ…4角6番手から差し込んだ底力を評価できるも、より展開的にきつかった2着馬を差し切れなかったのは力の差を感じる。
5着メイショウスザンナ…直線でしばらく我慢して、勝ち馬が抜けた後ろに進路を取れた。この馬の器用さが光った内容。
8着トーセンベニザクラ…『遅1』4角12番手から差し込んだ底力を評価。左回りの方が良いし、距離延長も大丈夫なので次が楽しみとの鞍上の弁。
10着サンシャイン…揉まれ通しで苦しい競馬になった。
12着オメガハートランド
13着マイネエポナ
15着エピセアローム…外が伸びる馬場の影響もあったか。
忘れな草賞(阪神10F内):<低速(+0.2)>38.9-50.4-35.8=2.05.1/2.01.7(古馬1000万)
テン大きく緩み、中盤も緩んだ割に、上がりの掛かった凡ラップ。前有利の展開も、上がりが掛かったことにより差し馬も台頭してきた展開。
1着キャトルフィーユ…展開向いた。
フラワーカップ(中山9F):<低速(+3.6)>37.4-38.4-37.5=1.53.3/1.51.9 例年並のテン・中盤の一貫した流れ。それにしても上がりが掛かった印象の凡ラップ。上がりが掛かった分、差し馬が台頭した展開。
1着オメガハートランド…4角8番手から大外を回り差し切った底力&芯のある末脚を評価。
2着メイショウスザンナ…素直で乗りやすい馬との鞍上の弁。内をロスなく立ち回り差し込んだ、器用さを評価。
3着サンキューアスク
5着キャトルフィーユ
チューリップ賞(阪神8F外):<低速(+1.3)>35.7-24.5-35.3=1.35.5/1.35.0(4位/6年)
この時期の3歳戦にしては中盤まずまず締まった分、例年に比べ上がりが速くならなかった流れ。差し有利の展開。
1着ハナズゴール…『遅1』4角8番手から大外を回り、上がり2位に0.6秒差の最速上がりで差し切った瞬発力は優秀。ただ、大きく馬体を減らしてきておりギリギリの仕上げだったかもしれない。本番での状態に注視が必要。
2着エピセアローム…『遅1』大外枠で前に壁を作れず掛かる場面。
4着ジェンティルドンナ…4角8番手から馬群を縫って差し込んできた瞬発力を評価。やはり溜めれば入れる印象。熱発明けでも格好をつけたあたり、力がある。
クイーンカップ(東京8F):<低速(+0.5)>36.6-26.1-33.9=1.36.6/1.34.4(6位/6年)
テン・中盤ともに大きく緩み、上がりの速い流れ。前有利の展開。
1着ヴィルシーナ…ゲートを出してから控えたときに、自らハミを抜いたよう制御性は優秀。
6着ミッドサマーフェア…『遅1』超スローの流れの中、4角14番手から大外を回り差し込んだ瞬発力を評価。着差以上に強い内容。
9着オメガハートランド…道中幾らか行きたがってしまった分、終いにキレなかった。
4.見解
【軸馬候補】
(8)ミッドサマーフェア
前々走の500万(東京9F)勝ちでは厳しい流れを後方から追うほどに伸びて差しきった底力&芯のある末脚を、前走のフローラS勝ちは緩い流れで前有利の展開を中団から差し切り瞬発力を見せた。適性・底力の裏付けも十分な上に、フォトパドックからはデビュー来、最高の仕上げを感じさせる馬体。中心視したい。
(9)ヴィルシーナ
すっきりした馬体、優れた制御性、柔らかい走りからは距離延長はプラス。前走の桜花賞では差し有利の展開を、先団で唯一粘り込んで底力&持続力を見せた。適性・能力両面から申し分ない。
【抑え】
(7)ダイワズーム
高速馬場は向くし、柔らかい走りで距離もこなす。まだ馬体に緩さが残り良化の余地を残すが、力はある。人気もないので抑えておきたい。
【軽視】
(14)ジェンティルドンナ
持ち前のスピード+瞬発力、コンパクトにまとまった馬体は生粋のマイラー。距離延長がプラスに働くことはないし、1戦毎に細化しており上積みを見込めない。人気サイドではここを軽視して妙味を追いたい。
【消し】
(1)アイムユアーズ
前走の桜花賞ではヴィルシーナに完全に力負け。器用さを活かしたいタイプなので小回りコースの方が良いし、距離延長で良さがでることもない。
(2)マイネエポナ
器用に立ち回れる割に、それほど長く脚を使える感じはなく、小回りコース向き。
(3)アイスフォーリス
時計が掛かった方が良いタイプで、今の高速馬場への適性は薄い。ピッチ走法で距離伸びてよさがでるタイプにも思えない。
(4)オメガハートランド
一瞬の脚を活かしたいタイプで、厳しい流れの力勝負ではごまかしが利かない。
(5)メイショウスザンナ
前走の桜花賞は流れも向いたし、勝ち馬の直後を通ってロスも全くなく差し込めた、かなり嵌った内容。ピッチ走法で長く脚を使えるタイプではなく、東京コースでの力勝負では見劣る。
(6)ダイワデッセー
ジリジリしぶとく脚を使えるが、ここに入ると決定的に瞬発力で見劣る。さすがに荷が重い。
(10)ハナズゴール
チューリップ賞を勝った時点でギリギリの仕上げ。桜花賞をパスしたのは反動がでたのだろう。前走のNHKマイル完敗からはもうお釣りがなさそう。長く脚を使えるタイプでもなく、力勝負も分が悪い。
(12)エピセアローム
距離伸びて良いタイプでもないし、この枠では内に入れるのも難しそうで距離ロス心配。
(16)キャトルフィーユ
前走の忘れな草賞勝ちの時計は平凡。一線級との力勝負を戦える裏付けはまだ無い。
(17)トーセンベニザクラ
左回りは良さそうだが、長く脚を使えるタイプではないので、東京コースでの力勝負では分が悪い。
(18)ココロチラリ
前走スイートピーSはロスが全くないレース振りで力を出し切ったが、その割に時計も平凡。肩の角度が立っているし、胴の詰まった体型からは距離延長がプラスに働くことはなく、ここに入るとさすがに見劣る。
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